脱走について

  
たくさんブログに書きたい事はあるのですが、これを書かないと、前にも進めない。
思い出すだけで、色んな感情がごちゃ混ぜになり、上手く表現できなかったり、伝わる文章にならないと思いますが、
皆さんに是非読んで欲しいです。
  

6/7 0:00くらい
クロエを脱走させてしまいました。
『逃がしたくて脱走させる人はおらん』重々承知しています。が、敢えて書きます。
脱走させた経験がある人は、わたしを含めて耳が痛い内容になると思います。
今回の件は、わたしがもっと伝えていれば、後々ももっと確認していれば、細かく写真を含めて連絡貰えれば、防げたことかもしれません。
クロエには、怖さと痛さと、辛い想いをさせてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。たくさん、言いたいことはあるのですが、とにかく今後ない様に、脱走の事書かせていただきます。
脱走はどんなに注意や対策を重ねてもされる可能性があります。その位に犬の運動神経や必死の力は凄まじいのです。
ー2階の窓ガラスを割って外に飛び出た中型雑種 
ー5センチの隙間しかあいてないのに玄関すり抜けれた中型雑種
ー高いフェンスをよじ登る犬
他にも色んな逃走の話を聞きます。
対策をしても、逃げる可能性があるのですが、まず確認して欲しいのは対策は充分だったか?
家からの脱走、車からの脱走。いかなる時にも脱走は考えられます。
犬につけている首輪には必ず24時間迷子札を付けてください。
首輪に抵抗がある方は、ペンダントタイプの迷子札もあります。常に犬には簡単に取れたり千切れたりしない迷子札を付けてください。
迷子札は、プレートに文字が刻印されているものを使用してください。 
紙に書き込むタイプのものは、犬が動いているうちに紙が滲んで文字が読めないことがあります。紙がはがれていることもあります。そのような状態で付けていても意味がないです。
自転車のキーケースによくあるような、紙を挟み込むタイプは、抜け落ちる事が多々あります。
迷子札にも常につけ、首輪とリードにも住所や連絡先を書いておくとなお良しです。
マイクロチップを入れる事もできます。
今まではぴねすDOGは色んな懸念要素からマイクロチップを見合わせていましたが、今回の件があり、運動可能な保護犬には全頭挿入する事にしました。
マイクロチップ、迷子札などは脱走した犬が一刻も早く帰れたり、捕まえられた時の連絡手段です。

その前に、まず徹底して欲しいのは脱走防止です。
手持ちのリードだけだと、手が滑ったり、ふとした拍子に落としてしまったり、金具部分が破損したり、リードが切れたり…
今回の脱走も手からリードが滑り落ちました。そのような事がないように、はぴねすでは数ヶ月前の譲渡の子からは、肩掛けリードをお渡ししています。
犬によっては、後ろに下がって逃げる勢いが凄いです。不意な時にされると腕ごと持っていかれます。大人でも吹っ飛ばされるパワーです

そのような事がないように、手からリードが抜けてしまっても体でつながっているリードは抜ける事はないです。

人馴れしている犬でもダブルリードをお願いしています。

ビビリな子は、外で怖い物から逃げようと必死になったり、パニックになったりします。いくらしっかり持っていたリードでも抜ける事があります。
その時には、ダブルリードどころか、トリプルリードでがっちりと散歩する。

犬につけている首輪、ハーネスは体にフィットするサイズにして、抜けにくくしてください。

トリプルリード、4本リードを付けるのは散歩の前に時間も労力もかかり、確かに面倒です。ただ、その面倒がることで、犬の命を落としたり、危険に晒す事があるのであれば、私は迷わずに4本のリードを付け続けます。
命を取るか?面倒でないことを取るか?です。
家からの脱走も考えられます。
ちょっとした隙間、人が通る瞬間にすり抜けます。1人だけが気をつけるのではなく、家族全員で気をつけてください。
玄関と、リビングのドアを同時に開ける事はしない。
どちらかが開いている時には、家族間でしっかり声かけして、もぅ一方は閉めておく。
チャイルドゲートは予防に効果的です。
立て掛けの軽いゲートだと、小型犬でも倒したり動かしたりすることができます。そうなってしまっては、ゲートも意味がありません。
壁につっぱりがあるものや、ちょっとでは動かない重いものを使ってください。
「うちは大丈夫ー!」と思う方、本当に大丈夫ですか?脱走しないといい切れますか?
備え付けの門扉や、柵をつけている方、横に隙間はないか?
犬が飛び越えれたり、通れる隙間ではないか?
下の隙間から頭でないですか?
劣化してる場所があり、ぶつかっただけで壊れそうではないですか?
犬は頭さえ通ればどんなところでも通ってみせます。
実は昨日勢多をトライアルに連れて行き、門扉のチェックをしたところ、足元に隙間7センチ。
足元だし、大丈夫か…と思ったところに、勢多がそこから頭を出しました。
すぐにステップを嵌め込んでもらいました。
頭が出たら、体はでます。
車からの乗り降り、犬をそのまま乗せる方、リードはくくってますか?車の少しの隙間、一緒に出たいと犬は飛び出します。
バリケンに入れたり、リードをしっかり車の何かに繋げてください。
届く所にあるのなら、ドアを開ける前にリードを掴む。リードが届かないなら、ドア開けた瞬間に何をするよりも先にリードを掴む。
お子さんがいるご家庭は尚の事、注意が必要です。
よく、保護団体が小さな子供がいると譲渡を断るのは、金銭面や時間的、環境問題もあるのですが、脱走させやすい。という事も理由の1つです。
どんなに大人が気をつけていても、子供は徹底できません。ドアの開けっ放し、鍵の閉め忘れ、その時には頑張ったとしても時間により注意散漫になります。
小さな子供に散歩させる。というご家族様には、はぴねすからの譲渡はお断りしています。
どんなに子供に強請られて犬を飼っても、犬と子供の責任は親が取るものです。何かあってからの責任ではなく、何かある前の予防の責任です。
ノーリードの散歩は論外です。
マナー…トレーニング…モラル…そんな事以前に、愛犬の命を守りたいのであれば、リードを付けてください。
人馴れしてない犬、迎えたばかりの犬は脱走し易いです。はぴねすでもトライアルに行ったばかりの犬はここが今までの家じゃない!とわかるので、預かりの家に戻ろうと脱走します。
最初数日は、里親さんも気を引き締めているので予防を心掛けてくださっていますが、日が経つにつれ気持ちも行動も緩みます。
もちろん、いつまで経っても神経質になって。という事ではないのですが、気の緩めるタイミングや緩め方は犬に合わせてますか??
他の人に手渡しで外でリードを渡す場合、わたしは必ず「離しますよ?」と声をかけます。相手が持ってる!と思ってても、もしかしたら準備出来てないかもしれない。リレーでバトンを落とす様にリードも落とす可能性があります。
面会、(トライアル)、正式譲渡。
少なくても2回ははぴねすメンバーに会います。その際に、脱走の事は本当に口うるさく言わせて頂きます。
今回のクロエ捜索に携わってくださった里親様と少し話す機会がありました。
面会も、トライアルも、正式譲渡の時にも脱走の事ばかり言われるので歯痒く思われたそうです。『うちも昔、野良飼ってたからわかるのにな…。』と。
信用されてないと思われるのかもしれません。
ただ、信用されてないと思われてもいいので、脱走だけはさせて欲しくないと思います。
預かりはみんな手塩にかけて保護わんこの面倒をみます。
完璧な犬には仕上げれなくても、人のルールがわかるように、環境に慣れるように、未来の里親さんにお伝え出来るように、何より命を救えるように。
その大事で愛着のある保護犬達を、信頼できるからこそ、お話を進めさせて頂くのです。
アンケートを送ってもらい、吟味して、追加で質問をして、面会で直接お会いして、真剣にこの子の未来を託す事ができるご家族様か?見させて頂きます。
勿論、その反対にここの保護活動してる人はどんな人か?ここから犬を貰って良いのかどうか?信頼できる団体か?などを見られてると思います。
本当に申し訳ないとは思いつつも、お断りすることも多々あります。
犬とご家族様が向いてない。と思えば、他の犬の話をさせて頂くこともあります。
努力して頂けるのであれば、はぴねすにはドッグトレーナーがいますので、なかなか上手く行かない子や、不安な子はフォローアップに伺います。メールや電話などでのご相談してくださっても構いません。
少ない頭数しか抱えていないからこそ、フォローアップや脱走時の捜索に昼夜問わずに行けるのです。

今回の件では、クロエが教えてくれたことがたくさんあります。あり過ぎます。
1つ1つはぴねすとして受け止め、同じ事がないようにはぴねす一同気を引き締め直したところです。
はぴねすから犬を迎えて下さった、里親様。 だけではなく、犬を飼っている皆様にお願いです。
今一度、上記の事を確認しなおして、脱走防止に努めてください。
まずは、徹底的に注意を払い、万が一のことも考慮して脱走させないこと。
脱走しても一刻も早く帰れるように最大限の努力をすること。
を再度どころか、これから先も見直し続けてください。
お願いします

 

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